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第五章 あたしの初恋 Prologue

 
 あたしには、アニがいる。
 
 中学時代には副番長なんてやってて、怒らせると目から出るビームで人を殺しちゃうし。
 それでいて、カンジン肝心なところでツメが甘くてとんでもないおバカなことをやらかしちゃう、ちょっと変わってる人なんだけど。
 
 アニはいちおーアイドルやってて、あの『Hinata』の高橋諒たかはし りょうってのが、あたしのアニなのだ。
 みんなにはヒミツにしてるんだけどね。
 
 キホン、アニはやさしいんだけど、妹のあたしにはなんだかんだとうるさく言ってくるし、一緒に遊んでもらったキオクもあんまりなくって。
 大好きなことは大好きなんだけど、ショージキ正直、あたしはアニにあまりキョーミない。
 
 だけど……、『あのとき』だけは、『あたし、諒クンの妹でよかった! らっきー!!』って思った。
 
『あのとき』って、実は……実はね、あたし、諒クンのおかげで、とんでもない『初恋』しちゃったんっすよー。
 もう、ホント、そのことに関してだけは、諒クンさまさまっすよー。
 
 ……え? あたしの名前?
 あたしは、高橋奈々子たかはし ななこ。本名はね。
 
 いちおー、あたしもアイドルらしきことやってて、『Andanteアンダンテ』ってユニットを組んでて、そんときは、あたしは『なーこ』って呼ばれてるの。
 
 別に、『高橋』なんて苗字はよくあるから伏せるつもりはなかったんだけど、プロデューサーとか事務所が、『こっちのがかっこいいから』ってことで、あたしの本名はみんなに知られてない。
 
 そんなわけで、このお話は、あたしのとんでもない『初恋』のお話でっす。
 
 みんな、『恋バナ』って好きっしょ?
 しかも、『初恋』よ、『ハツコイ』。
 
 で、その初恋の人に、ウンメーテキに再会しちゃうとこから、お話が始まるんだけど。
 
 あ、そうそう。
 あたしよく、話のスジがないとか、ミャクラク脈絡がないとか、言われるけど、そーでもないよ?
 
 んー、ま、よくわかんなかったら、ニュアンスってやつで。よろしくっ!
 
 
 
 

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