第七章 炎上!大阪春の陣 Prologue

 いきなり大げさなタイトルで、ごめん。
『炎上!大阪春の陣』だなんて、まるで戦国時代の話でも始まるみたいだよね。

 大阪をまるごと巻き込んでの大きな戦いがあったって訳じゃないんだけど、もちろん。
 それでも、僕の人生において、とても重要な意味を持つ出来事のひとつであることは間違いない。
 それはきっと、『カノジョ』にとっても同じことなんだと思う。

 めいくんが奈々子ななこに変なアプローチを仕掛けようと考えてるだなんて知る由もなかった、ある春の日。

 僕の地元である大阪で起きたこと。
 僕がやらなければならなかったこと。

 僕のとった行動が、どれだけの人に受け入れてもらえるのか分からないけど。
 少なくとも僕は、自分の行動は間違ってなかったと信じてる。
 自分で自分を信じてやらなきゃ、生きていけないからね。

 ところで、話を始める前に、ひとつ断っておかなきゃいけないことがある。
 いつもは、一人もしくは二人で語っていくというのがお決まりのパターンになっていると思うんだけど。
 今回だけは、僕と、彼女と、それからもう一人。
 僕のことをよく知る、ある人に語りをお願いする部分があるんだ。

 三人編成というイレギュラーな形を取ることになってしまって、本当に申し訳ない。

 かなり信頼できる人間だから、何を任せてもきっと大丈夫だと思う。
 心を許せる友人が決して多くはない僕の、特別お気に入りの人物なんだ。

 本人にその思いを伝えたことは、ただの一度もないけど。

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